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【東日本大震災1500日】5歳の末弟のこいのぼり、天国まで泳げ

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【東日本大震災1500日】
5歳の末弟のこいのぼり、天国まで泳げ

「青い鯉のぼりプロジェクト」で集まったこいのぼりが風になびく=17日、宮城県東松島市大曲(岡田美月撮影)

 平成23年3月11日に起きた東日本大震災から、18日で1500日を迎えた。被災者たちは、失意の底から少しずつ立ち直り、希望の明かりを手探りで見つけようとしている。彼らが生きる故郷もまた、徐々に街の「輪郭」を見せ始めている。

 「今年もたくさんのこいのぼりを揚げるよ」-。

 東日本大震災で犠牲となった子供たちが天国で寂しくないようにと、東北福祉大4年の伊藤健人さん(21)=宮城県多賀城市=は毎年、5月5日のこどもの日に合わせ、同県東松島市沿岸にある大曲浜地区の空に、青いこいのぼりを揚げている。

 震災のあった平成23年の5月から、県内の企業の協力などを得て始めた「青い鯉のぼりプロジェクト」。全国からこれまでに約700匹のこいのぼりが寄せられた。仲間や支援者も増え、東松島の復興のシンボルとなっている。

 「これは、ぼくのこいのぼりだね」

 そう言って、同市大曲の自宅で揚がった青いこいのぼりを指さして大喜びしていた末弟、律君=当時(5)=の声や姿を今も鮮明に思い出す。

 両親と弟2人、祖父母の7人で暮らしていた。だが、4年前の3月11日、自宅から車で避難する途中、祖父の盛雄さん=同(75)▽祖母のキセさん=同(75)▽母の智香さん=同(45)▽三男の律君-の4人を大津波が襲った。

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