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【東日本大震災4年】「満天の星の下、火の粉飛び交った」 体験語る「私の使命」 宮城・石巻の榊美紗子さん

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【東日本大震災4年】
「満天の星の下、火の粉飛び交った」 体験語る「私の使命」 宮城・石巻の榊美紗子さん

震災直後の宮城県石巻市内の写真をスクリーンに映し、当時の体験を語る榊美紗子さん=3日夜、福岡市博多区

 東日本大震災の被災者が、全国各地で震災体験を語る活動を続けている。家族3人を亡くし、自宅を津波で流された宮城県石巻市のパート従業員、榊(さかき)美紗子さん(26)。3日夜には福岡市で講演し、出向いた先は5府県となった。語ることを「使命」と信じ、あの日の記憶と思いを伝えている。(安藤歩美)

 「まちが火の海になり、満天の星の下を、火の粉が飛び交う光景は忘れられません。あの夜は星がたくさん輝いていて、まるで亡くなった方々の魂が、生き残った私たちを照らしてくれているかのようでした」

両親と祖母亡くす

 平成23年3月11日、津波の後に火災が起きた石巻市門脇(かどのわき)地区の写真をスクリーンに映しながら、榊さんが語る。3日夜、福岡市博多区のホテル会場では、企業経営者らでつくる福岡県倫理法人会の会員362人が熱心に聞き入っていた。

 榊さんは震災で、同居の両親と祖母を亡くし、家族でただ一人生き残った。被災体験を地元の寺で語るうちに他県の寺からも講演を依頼され、震災の翌年から全国を回るようになった。今回は、福岡市の会社社長が榊さんを取り上げた新聞記事を読んだことがきっかけで呼ばれたという。

 講演では、榊さんがこの4年間を振り返る。家ごと津波に流され、がれきをはい上がって助かったこと、家族を捜しに泣きながら遺体安置所へ通ったこと、2年8カ月を経て母親の遺骨が帰ってきたこと…。

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