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【イスラム国殺害脅迫】後藤さん殺害か ビデオ、音声で「劇場型」演出 主導権確保狙う

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【イスラム国殺害脅迫】
後藤さん殺害か ビデオ、音声で「劇場型」演出 主導権確保狙う

シリア北部ラッカで行進する過激派「イスラム国」の戦闘員ら(AP)

 ヨルダン政府がパイロットの生存確認を求めて交渉は膠着状態に陥ったが、その間もイスラム国は、ヨルダン情報機関のスパイだとするシリア人の処刑ビデオを公開するなどして揺さぶりをかけ、あくまで主導権を握り続けようとする姿勢を示した。

 湯川さんに続き、後藤さんを殺害したとする映像を公開したことは、イスラム国にとり、内部に向けては対外的な強硬姿勢を誇示し、外部に向けては「自分たちは宣言した通りに行動する」と警告する意味合いもあったとみられる。

 イスラム国は今後も、人質らを使い欧米などに要求を突きつけていく可能性が高いが、この機会に、安易に譲歩はしないとの印象を諸外国に改めて植え付けることは、交渉を有利に進める布石ともなるからだ。

 一方、イスラム国の中枢は、信仰の敵へのジハード(聖戦)は絶対的正義だと信じてテロや殺人を正当化し、自らを道徳的だとみなしている。それが組織の求心力にもつながる面があるだけに、後藤さんを警告通りに殺害したとのメッセージにより、自らの優越性をも証明したと自己評価しているとみられる。

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