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「ものなくなった」「夜、店でけんか」…福島で治安悪化の不安 全国から作業員、増えるトラブル

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「ものなくなった」「夜、店でけんか」…福島で治安悪化の不安 全国から作業員、増えるトラブル

 26年の刑法犯件数は、1万4317件(前年比279件減)で12年連続減少したが、昨年1月から11月末に検挙された除染作業員(本人の申し立て)はのべ197人(再逮捕を含む)で、前年同期比で63人増。24年(のべ26人)に比べて7倍超となった。容疑は窃盗61人、傷害36人、覚せい剤取締法違反22人。県外出身者は65%を占めた。

 除染作業員募集の広告には「宿舎は老舗旅館」をうたうものも少なくない。福島市内の温泉街で働く女性は「お風呂で入れ墨を見て怖かったという客の話を聞いた。夜の飲食店ではけんかも少なくない。観光客数も震災前に戻っていないので悪い評判が立つは困る」と話す。市内の飲食店でも作業員の数が増え、トラブルが起きている。地元の会社員は「新しい飲食店の中には、よそからきた作業員向けの店もあるようだ。怖くて入れない」という。

 除染業者の法令順守意識も問題となっている。労働局の調査でも除染作業を行う660業者のうち、67%超の446業者で賃金未払いや作業現場の放射線量事前調査を行わないなど法令違反があったと発表。25年6月には18歳未満の少年を雇用し社長が逮捕される事件も起きるなど、トラブルや事件への不安から除染作業員宿舎建設計画に対する住民の反対も相次いだ。

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