産経ニュース

【日本の議論】「パパ、パパ」閉ざされたドア 5歳長男は8年後、白骨化して発見された…行政はなぜ助けられなかったか

ニュース 事件

記事詳細

更新

【日本の議論】
「パパ、パパ」閉ざされたドア 5歳長男は8年後、白骨化して発見された…行政はなぜ助けられなかったか

斎藤理玖ちゃんの遺体が発見されたアパートの玄関前には、たくさんの花やお菓子が供えられていた=6月、厚木市下荻野

 横浜市の補助金で、地区の公園内に誰でも自由に利用できるログハウス「見守りの家」を建てた。当番で、誰かが常駐するようにしている。

 子育てが不安なお母さんは、そこに行けば誰かがいる。高齢者も子供も、「おしゃべりをしたい」と思ったら、誰でも利用できる。「誰かが自分のことを気にしてくれている」と思えることが重要だ。

 みんなで欠けている部分をそれぞれ補い合いながら、お互いさまの精神で、いつでも遠慮なく「助けて」「助けるよ」という声を出せる地域にしていきたい。

 ■厚木児童相談所井上保男所長(57) 関係機関の相互介入を

 児童相談所の使命は子供の命を救うことで、斎藤理玖ちゃんには本当に申し訳なく、悔しい思いだ。現場の職員が、虐待を察知する感度を高めることが重要だ。

 職員4、5人に対しスーパーバイザーを1人配置して指導、教育を行っている。また、毎週2回の「援助方針会議」では、所長や課長など幹部から直接、職員に指導している。近年は虐待の種類も多様化しており、どういう形で不幸な事件につながるか予想できない面がある。

 また、厚木児相は現在1000件を超えるケースを扱っており、全てのケースを定期的に点検しているものの、児相だけで対応しきれない現実もある。そのため、市や警察、学校など関係機関との連携が重要だ。情報を共有するだけでなく、お互いに介入し合うくらいの積極性を持たないと子供の命は守りきれない。

このニュースの写真

  • 「パパ、パパ」閉ざされたドア 5歳長男は8年後、白骨化して発見された…行政はなぜ助けられなかったか

「ニュース」のランキング