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【日本の議論】「先輩に誘われたから」で少年院送り、罪の意識乏しき振り込め詐欺…過去最悪、年間被害「500億円超」の現実

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【日本の議論】
「先輩に誘われたから」で少年院送り、罪の意識乏しき振り込め詐欺…過去最悪、年間被害「500億円超」の現実

 しかし、連携強化にも限界がある。すでに窓口での水際作戦に協力している銀行関係者は、「客が現金を引き出すのを強制的に止めるわけにはいかないし、トラブルで顧客を失うリスクは避けたい。さらに協力を求められても、これ以上手の打ちようがない…」とこぼす。

ローリスクでハイリターンの手軽な犯罪

 被害額が過去最悪を更新することが危惧される中、振り込め詐欺に絡む10月末までの検挙人数は1605人と昨年同期比で13%増となっている。新たに多くの人間が振り込め詐欺に加わっているとみられるが、なぜ犯行に加わる人間が絶えないのか。

 「リスクと精神的負担の小ささが背景にある」。警視庁の捜査関係者はそう指摘する。

 同様に金銭目的で行われる銀行強盗やコンビニ強盗の場合、多くの店舗の内外に防犯カメラが設置されている上、相手に抵抗される可能性がある。こうしたリスクに加え、多額の現金を得られるかどうかも未知数なのが強盗事件だ。

 捜査幹部は、「アルバイト感覚の若者に、『銀行強盗に行け』と指示しても尻込みするだろう。しかし、『お年寄りからカネを受け取ってこい』との指示なら抵抗感は少ない」と強調。

 振り込め詐欺で被害者から現金を受け取る「受け子」役は、詐欺だと分かっていても「荷物を受け取るだけ」と勧誘されることが多いため、捜査関係者は、「犯罪の生々しさがなく、精神的なハードルが低い」と分析している。

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