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【日本の議論】「先輩に誘われたから」で少年院送り、罪の意識乏しき振り込め詐欺…過去最悪、年間被害「500億円超」の現実

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【日本の議論】
「先輩に誘われたから」で少年院送り、罪の意識乏しき振り込め詐欺…過去最悪、年間被害「500億円超」の現実

 今年上半期に全国で摘発された振り込め詐欺の容疑者のうち、少年は2割を占める。警視庁幹部は、「小遣いがほしかったり、金に困ったりしたあらゆる“人材”を振り込め詐欺が引き寄せている」と指摘している。

過去最悪を更新するペースで被害拡大

 今年10月末現在の振り込め詐欺など特殊詐欺の認知件数は1万749件(前年同期比1125件増)で、被害総額は約453億円(同67億円増)に上った。

 際立つのは、現金手渡し型の振り込め詐欺被害の拡大だ。被害総額は約294億円(同92億円増)で、すでに昨年1年間の被害総額約259億円に迫っている。過去最悪を更新することが確実視されており、大きな懸念材料だ。

 過去数年間、年末の12月は被害額がはね上がる傾向にある。警察庁幹部は「情勢は非常に厳しい。被害の予防と摘発の両立を図って行かなくてはいけない」と話す。

 だが、被害者が現金を引き出す際に声かけをするなど金融機関の協力で、被害額の半分に当たる約243億円を水際で阻止していることからも、被害規模の拡大に対応が追いつかず、歯止めがかかっていない現状が浮き彫りとなっている。

 警察庁の金高雅仁次長は11月6日の会見で、増加傾向にある現金送付型被害防止のため、宅配業者と連携した現金在中のレターパックや宅急便の配達阻止、悪質な私書箱の取り締まり強化などの対策を進めていることを明らかにした上で、「警察全部門の力の結集と関係機関との連携強化に一層取り組む」と力を込めた。

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