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【北海道事件簿】灯油盗は冬の風物詩 タンクローリーで吸い取りか?

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【北海道事件簿】
灯油盗は冬の風物詩 タンクローリーで吸い取りか?

 「北海道の冬の盗難といえば、昔は干していたホッケをカラスが盗むくらいだったが、最近は違う」と、札幌に古くから住む知人が話す。最近は、この時期に必ず、スタッドレスタイヤや灯油の盗難が話題になるそうだ。

 今年はすでに灯油の盗難が紙面をにぎわしており、特に釧路地方で頻発している。

 9日には、釧路市内にある自動車教習所の敷地内のタンクから灯油約200リットル(時価約2万円)が、さらに隣接する自動車教習所からも灯油約350リットル(同約3万6000円)が抜き取られた。

 釧路署管内では10月以降、この2件を含め、同様の被害が10件発生している。

 「消費税が上がって灯油の値段も上がったと思っている人が多いが、それほどではない。安定している」と、札幌市内を中心にガソリンスタンドを経営する社長が話す。

 続けて、こうした事件の犯人像について「かなり専門的な知識がある」と分析した。

 「夏の間は、外にあるタンクにもあまり入っていないことが多い。これからの季節は暖房を中心に使うので、タンクを満タンにしているところが多いからだ」と話す。

 「もしもポリタンクを使って運んだら、かなりの数になるので、大がかりにやったのかもしれない」というのは、別のガソリンスタンド関係者。タンクローリーだと吸い取ることもできるのだという。しかも、他から見ている人はそれだと灯油を入れているのか吸い取っているのか分からない。

 外に設置されているタンクには鍵を掛けることもできるが、被害のあったタンクはいずれも無施錠だった。

 「最近では簡単にタンクに鍵を付けることもできるのでそれをすすめているが、自分のところだけは大丈夫だと思って、鍵を付けない人が多い」。その関係者は、これからの季節、特に用心すべきだと話した。(松垣透)

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