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東工大元教授を逮捕 研究費1490万円詐取容疑 警視庁

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東工大元教授を逮捕 研究費1490万円詐取容疑 警視庁

 請求書を偽造して納入業者から物品を購入したように装い、研究費約1490万円を詐取したとして、警視庁捜査2課は15日、詐欺容疑で、東京工業大大学院元教授、岡畑恵雄(よしお)容疑者(67)=川崎市麻生区虹ケ丘=ら男女計4人を逮捕した。同課によると、いずれも容疑を認めている。

 他に逮捕されたのは、岡畑容疑者の元秘書で東工大元非常勤職員、三津川和子容疑者(63)=横浜市緑区霧が丘=や化学製品販売業「東光化成」(東京)役員、吉田耕司容疑者(66)=東京都世田谷区新町=ら。

 逮捕容疑は、岡畑容疑者が東工大に在職中の平成21年1月~22年1月、請求書や発注書を偽造し、東光化成から薬品や試験紙を購入したように装い、国などから支給された研究費計約1490万円をだまし取ったとしている。

 同課によると、架空発注の代金を東光化成の口座で管理させる「預け金」という手法を繰り返していた。岡畑容疑者が東光化成側に架空発注を持ちかけたとみられ、金は車の購入などに私的流用。東光化成も自社の運転資金に充てていた。

 東工大によると、岡畑容疑者は別業者にも物品を発注し、逮捕容疑とは別に約1900万円の研究費を不正に使っていた。

 岡畑容疑者は遺伝子や分子解析の研究で知られ、昨年3月に定年退職。だが、今年1月に学内調査で不正が発覚し、退職後に授与された名誉教授の称号を返上した。東工大は今月、警視庁に刑事告訴していた。

 ■預け金

 発注側と取引先の業者が結託して架空発注を行い、物品が納入されていないのに納入されたとして支払った代金を業者に管理させる不正経理。裏金作りの典型的な手法とされる。公的研究費を扱う研究者らの不正経理が相次いだため、文部科学省は平成15年度から、預け金が見つかった場合、一定期間研究費の応募資格を停止した。25年度から停止期間を最長5年から10年に延長した。

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