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安愚楽牧場事件、元社長ら2審も実刑 「不測の事態折り込み済みのはず」

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安愚楽牧場事件、元社長ら2審も実刑 「不測の事態折り込み済みのはず」

 虚偽の説明で出資者を勧誘したとして、特定商品預託法違反(不実の告知)の罪に問われた「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)の元社長、三ケ尻久美子被告(70)と元役員の大石勝也被告(75)の控訴審判決公判が16日、東京高裁で開かれた。井上弘通裁判長は、三ケ尻被告を懲役2年10月、大石被告を懲役2年4月の実刑とした1審東京地裁判決を破棄、三ケ尻被告を懲役2年6月、大石被告を懲役2年の実刑に減刑した。

 井上裁判長は、「口蹄(こうてい)疫や東日本大震災などの問題で経営計画が狂った。犯行に悪質性はない」として弁護側は執行猶予を求めたが、「不測の事態は織り込み済みなはずで、経営努力で克服すべきだ」と退けた。一方で、1審判決後に被告と被害者の一部で示談が進んだことを考慮して減刑した。

 判決によると、両被告は平成22年9月~23年7月、実在しない牛の識別番号を記載した契約書を192人に送付して出資を募った。安愚楽牧場は23年8月、約4330億円を抱えて破綻。被害対策弁護団によると、計約7万3千人が出資し、被害額は計約4200億円に上る。

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