産経ニュース

津波…「避難タワー」設置で被害増加ケースも 群馬大シミュレーション

ニュース 事件

記事詳細

更新


津波…「避難タワー」設置で被害増加ケースも 群馬大シミュレーション

 シミュレーションは三重県尾鷲市中心地の尾鷲湾周辺を対象に、国が公表した「東海・東南海・南海地震」(レベル1)および、東日本大震災クラスの「南海トラフ巨大地震」(レベル2)の2つの地震の想定を使用。これら2つの地震が発生後、徒歩で避難すると仮定し、2つの地震発生後の避難タイミングを地震後5、10、15、20分後の4パターンに設定し、犠牲者数を試算した。

 まず、学校など既設の避難所を避難目標地に定めた場合、レベル1の犠牲者数は、4つの避難タイミングで37~2959人。レベル2は156~5948人。いずれも時間が遅くなるに従って増加した。

 次に、尾鷲湾の居住地全域で、50メートル間隔の計4915地点に避難タワーを設置した場合について、犠牲者数の増減への影響をみた。すると、避難タワーを設置することでかえって犠牲者数が増える地域があり、1地点につき72~204人も増加した場所もあった。

 これらの地域の特徴を分析したところ、既設避難所を目標にしたケースでは山側に向かって避難していたが、避難タワー設置後は、逆に海岸に向かって避難せざるをえなくなったり、海岸と並行に避難せざるをえなくった地域だった。

「ニュース」のランキング