岡口判事「表現行為できぬ」分限裁判後、異例の会見 - 産経ニュース

岡口判事「表現行為できぬ」分限裁判後、異例の会見

弁護団とともに最高裁に向かう岡口基一判事=11日午後、東京・隼町(酒巻俊介撮影)
弁護団とともに最高裁に入る岡口基一判事(右)=11日午後、東京・隼町(酒巻俊介撮影)
 ツイッターの不適切な投稿で裁判の当事者の感情を傷つけたとして、東京高裁が懲戒を申し立てた民事部の岡口基一判事(52)について、最高裁大法廷は11日、懲戒にするかどうかを決める分限(ぶんげん)裁判の審問を開いた。岡口氏は審問後に記者会見し、「懲戒申し立ての理由は漠然としており、適正な手続きになっていない。表現行為ができなくなってしまう」と訴えた。
 現職の裁判官が会見を開くのは極めて異例。懲戒相当と判断されれば、戒告か1万円以下の過料となる。代理人によると、過去に高裁長官として岡口氏を厳重注意した戸倉三郎最高裁判事は手続きから外れた。
 審問は非公開。本紙記者は傍聴を求める書面を提出したが、大法廷は10日付で認めない判断をした。岡口氏は「憲法が定める裁判の公開の原則からも問題がある。公開の場で手続きを明確にすべきだ」と話した。
 岡口氏は実名のツイッターアカウントで5月、犬の返還をめぐる訴訟について報じるインターネット記事のURLを引用した上で「え? あなた? この犬を捨てたんでしょ?」などと投稿した。勝訴した元の飼い主が高裁に抗議。林道晴高裁長官は7月、「当事者の感情を傷つけた」として懲戒を申し立てた。
 岡口氏は平成28年6月、上半身裸の男性の画像などを投稿したとして厳重注意処分を受け、昨年12月には高校3年の岩瀬加奈さん=当時(17)=が殺害された事件をめぐり「無惨にも殺されてしまった17歳の女性」などと投稿。遺族が抗議し、今年3月に厳重注意処分となった。