全面無罪主張「正当防衛」 相模原市の中国人女性殺害初公判 - 産経ニュース

全面無罪主張「正当防衛」 相模原市の中国人女性殺害初公判

 相模原市のマンションで平成22年8月、住人で中国籍の史潔瑩(し・けつえい)さん=当時(40)=が首を絞められて殺害されているのが見つかった事件で、殺人などの罪に問われた史さんの元交際相手で無職、瀧谷具靖(たきや・ともやす)被告(46)の裁判員裁判の初公判が10日、横浜地裁(渡辺英敬裁判長)であった。瀧谷被告は「殺意はなかった」などと起訴内容を一部否認。弁護側も「正当防衛だった」などと、全面的に争う姿勢を示した。
 検察側は冒頭陳述で「(瀧谷被告に)殺意はあり、正当防衛とは認められない」と主張。犯行後に瀧谷被告が南米に逃亡していたことなどを引き合いに、「捜査を遅れさせ、反省の態度もない」と指摘した。
 一方、弁護側は「史さんが突然刃物を持ち出してきて襲われ、パニックになった」と正当防衛が成立すると主張。犯行後に史さんのキャッシュカードを持ち出して現金を引き出したことについては「以前、史さんにお金を貸しており、返す意思を示されていたことから『黙示的承諾』があった」と全面無罪を訴えた。
 起訴状によると、瀧谷被告は22年7月2日ごろ、同市南区のビル内で史さんの首を絞めて殺害。同16日午前1時ごろ、知人男性=当時(39)=を「お金と命、どっちが大事だ」と脅迫し、現金約24万2千円を奪ったなどとしている。