【北海道震度7地震】残る安否不明者は1人「捜索に全力」 厚真の土砂災害、死者は35人に - 産経ニュース

【北海道震度7地震】残る安否不明者は1人「捜索に全力」 厚真の土砂災害、死者は35人に

重機を使って懸命の捜索を行う自衛隊員=9日午前、北海道厚真町(桐原正道撮影)
重機を使って懸命の捜索を行う自衛隊員ら=9日午前、北海道厚真町(桐原正道撮影)
北海道厚真町富里地区の土砂崩れ現場で作業する自衛隊員=9日午前
 北海道の大地震で震度7を観測し、大規模な土砂災害が発生した北海道厚真町では9日、新たに4人の死亡が確認され、残る行方不明者は1人となった。道庁ではこれまでに男女35人の死亡を確認。同日は昼頃から雨脚が強まり、二次災害の懸念もある中で、自衛隊などが7千人以上を投入し捜索に全力をあげている。
 残る安否不明者は幌内地区の住民。9日午後、自衛隊、警察、消防などの救助隊がチームを組み、多数の重機も現場に入り、捜索を続けていた。時折、強い雨が降り、冷え込みが強まったが、隊員らはいまだ土砂崩れの恐れがある山肌の近くで状況確認を繰り返し、慎重に土中を探っていた。
 現場は、同町北部の山間にある水田地帯で、民家があったと思われる周辺は大量の土砂に覆われていた。土砂は数百メートル、広範囲に流れ落ちたとみられ、収穫を控えた稲も無残に押しつぶされていた。
 うずたかく積もった土砂には、なぎ倒された木が折り重なり、根本からへし折られた電柱と電線が地面に垂れ下がる。上空にはヘリコプターが飛行し、土砂やがれきを取り除く重機の稼働音も響き渡っていた。
 現場に続く道路は多数の隆起や陥没、亀裂が発生。各所で多くの建物が土砂崩れに巻き込まれ、最近稼働したばかりの新たな浄水場も激しく損壊していた。
 自衛隊などは地震発生直後から24時間態勢で捜索を続け、9日午後5時現在も継続している。同町は「懸命な捜索を続けていただいており、皆さんの力を借りながら、不明者の発見に全力を尽くしたい」とした。