札幌に活気戻る 新千歳は国際線も再開

北海道震度7地震
停電から復旧し、多くの人でにぎわう狸小路商店街=8日午後、札幌市中央区(宮崎瑞穂撮影)

 地震発生から初の週末を迎えた8日、札幌市では、停電がほぼ解消されたことに伴い、百貨店の食品フロアやショッピングモールなどが営業を再開。日常の風景が戻り始めた。

 札幌駅近くの大丸札幌店には、午前10時の開店前に約400人が並んだ。3人の子供と生肉などの食料品を購入した札幌市北区の主婦、藤野賀奈代さん(36)は「買い占めてはいけないと思い、家にあった食べ物で過ごした。今後どうなるか分からなかったので、ほっとしている」と話した。

 大丸札幌店によると、地震のあった6日と翌7日は全館休業。建物内の安全点検をしてから営業を再開した。おにぎりや総菜に人気が集まり、菓子を販売している店舗ではお土産を買い求める観光客も多かった。

 札幌市中央卸売市場(札幌市中央区)でも、一時休止していた競りを2日ぶりに一部再開した。

 市場は地震発生後の6日早朝、停電のため懐中電灯で照らしながら一部の魚の相対取引を行ったが、競りは中止。魚は氷で保冷して対応した。同日午後には電気が復旧したものの、流通や受け入れ状況が不明なため、入荷状況を見極めながら8日朝に再開を決めた。

 午前5時15分、高級魚のマツカワの競りを開始。通常なら1キロ3500~2500円だが、千円近く安く競り落とされた。大手卸売の「カネシメ高橋水産」(札幌市)高級グループの斎藤裕也主任は「2日も品物が止まっていては廃棄するしかなかった。ほっとしました」と話した。

 新千歳空港でも8日朝、地震の影響で中止されていた国際線の運航が始まった。北海道は外国人にも人気の観光地だけに、チェックインカウンターには帰国しようとする旅行者が長い列をつくった。

 「友人が会員制交流サイト(SNS)で国際線再開を教えてくれた」。香港から家族3人で訪れた銀行員のスティーブン・ラウさん(47)は、情報をいち早く得て航空券を入手できたと語った。「食べ物にも満足したし、また来たい」と笑顔で出発ロビーに向かった。

 台湾からツアー旅行で来た大学院生の女性(28)はキャンセル待ちという。「どうなるか分からないが、ガイドを信じるしかない」と不安そうに話していた。