【北海道震度6強地震】厚真町、山が数百メートルにわたり崩壊 「手がつけられない」「どうなっているのか」 - 産経ニュース

【北海道震度6強地震】厚真町、山が数百メートルにわたり崩壊 「手がつけられない」「どうなっているのか」

地震で発生した北海道厚真町の土砂崩れ。山肌がいたるところで露出している=6日午前10時29分(本社チャーター機から、蔵賢斗撮影)
地震による土砂崩れで複数の住宅がのみ込まれた現場=6日午前8時32分、北海道厚真町
地震で発生した北海道厚真町の土砂崩れ=6日午前8時35分
地震による土砂崩れで倒壊した家屋=6日午前8時13分、北海道厚真町
地震で発生した北海道厚真町の土砂崩れ現場=6日午前8時31分
 地震で発生した北海道厚真町の土砂崩れ。山のいたるところで土が露出している=6日午前8時47分
地震で発生した北海道厚真町の土砂崩れ現場=6日午前8時12分
大規模な崖崩れが起きた吉野地区に続く車道235号=6日朝、北海道厚真町(杉浦美香撮影)
震源に近い厚真町では大規模な崖崩れが発生した=6日朝、北海道厚真町(杉浦美香撮影)
 6日午前に撮影した、地震で発生した北海道厚真町の大規模な土砂崩れ現場(共同通信社機から)。下は被災前((c)google)
 道路は波打ち、信号の灯は消え、大規模な土砂が家屋を押し流した…。6日未明に北海道を襲った最大震度6強の揺れ。道内は各地で停電が発生し、鉄道が止まり、混乱を極めた。夜が明けて被害の深刻な状況も徐々に判明。「手がつけられない」「どうなっているのか」。住民は不安を募らせた。
 震源に近い厚真(あつま)町では山が数百メートルにわたり崩れた。大量の土砂が山肌の木々をなぎ倒して、民家を飲み込んだ。
 町内の福祉施設では冷蔵庫の中身が飛び出し、調理器具も散乱。食品庫や温冷庫も倒れた。「すべてが使い物にならない。めちゃくちゃな状態だ」。施設で給食を調理する会社の男性代表(57)は嘆く。
 施設の裏でも土砂崩れが発生し、利用者は別の施設に避難せざるを得ない状況だという。けが人はいなかったが、男性は「余震も起きている。利用者に非常食を配るため、準備を進めているところだ」と話した。
 町内の旅館でも食器が落ち、ガラス棚も割れ、宿泊客に片付けを手伝ってもらっているという。「経験したことがない揺れで比較的長く感じた。停電も続いていてテレビも見られない。状況が把握できず教えてもらいたいくらいだ」。切り盛りする女性(37)は訴える。
 周囲の信号は消え、道路は隆起。女性は「小さい子供たちは落ち着いているが中学3年の息子はショックを受けているようで、じっとしたまま動かない」と漏らした。
 千歳市内にある新千歳空港は、ターミナルビル内で多数の水漏れが発生。駐車場とビルを結ぶ連絡橋の損傷などもみられ、空港事務所によると、再開のめどは立たないという。
 「ドーンという音と衝撃のあと、経験したことのない横揺れが襲ってきた。壁に手をついて踏ん張んばって揺れに耐えた」。JR千歳駅付近のアパートに住む男性(57)は、揺れの瞬間をそう振り返った。
 寝室内の棚の上の段ボールや、テレビが落下。食器棚の引き出しがすべて飛び出した。揺れは「2、3分は続いたように感じた」といい、約5分後に停電。真っ暗な中、手さぐりで職場に急ぐ準備をしたという。
 千歳市内の道路でも幅10センチ程度の亀裂が複数できていて、震度6強を観測した安平(あびら)町へ向かう道路は信号が消えているという情報もある。市内に住む公務員の男性(52)は「道の凹凸のために車が何度もガタガタと揺れた」と話している。
 安平町内の陸上自衛隊安平駐屯地によると、町役場からの要請を受け、停電中の町内の病院へ発電機を運んだという。駐屯地の担当者は「町の職員によると、負傷者がだいぶ出ているようだ」と話した。