酒気帯び運転、逆転無罪 入れ歯安定剤の影響

 

 道交法違反(酒気帯び運転)に問われた静岡県沼津市の男性医師(49)の控訴審で、東京高裁(秋葉康弘裁判長)は、「警察の呼気検査で入れ歯安定剤に含まれるアルコールが検知された可能性がある」として、逆転無罪の判決を言い渡した。

 男性は同法違反のほか暴行罪にも問われ、1審静岡地裁は懲役1年、執行猶予3年としていたが、高裁は暴行のみ有罪と判断、罰金30万円の判決を言い渡した。判決は6月27日付。弁護側と検察側の双方が上告せず、確定した。

 判決によると、男性は平成27年3月と5月、浜松市と静岡市で酒気を帯びた状態で乗用車を運転したとして起訴された。通勤途中に呼気検査を受け、基準を超える呼気1リットル中約0・15ミリグラムと0・3ミリグラムのアルコールが検知された。男性は検査の約30分前に入れ歯を装着した際に、アルコール16・9%を含む安定剤を使っていた。