前統括官ら起訴 贈賄側の隠し録音が立件の決め手に

文科省汚職
川端和明被告

 贈収賄事件は賄賂の受け渡しなどが密室で行われるため、捜査は困難を極めるが、今回の事件で東京地検特捜部は、会食中の会話を録音した音声データを入手しており、立件の決め手になったとみられる。

 関係者によると、押収された音声データには文科省前国際統括官の川端和明被告への度重なる飲食接待の様子が記録されていた。受託収賄罪で起訴された前科学技術・学術政策局長の佐野太被告と贈賄側の東京医科大前理事長、臼井正彦被告(77)の会話も録音されていたという。

 隠し録音をしていたのは贈賄罪などで起訴された谷口浩司被告。関係者は「トラブル回避や議事録作成のため」と証言するが、逆に仇(あだ)となった形だ。ある検察幹部は「デジタル技術の進展で録音など電子データ入手が容易になった」と指摘。今後の汚職事件捜査でもカギとなりそうだ。