文科省元統括官ら起訴 飲食接待やタクシーチケットで計約150万円収賄罪 東京地検特捜部

文科省汚職

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の業務をめぐる汚職事件で、東京地検特捜部は15日、医療コンサルタント会社に便宜を図るなどした見返りに飲食接待を受けたとして、文部科学省前国際統括官の川端和明容疑者(57)を収賄罪で、同社元役員の谷口浩司容疑者(47)を贈賄罪で、それぞれ起訴した。関係者によると、両被告は一部を除き起訴内容を否認しているもようだ。

 起訴状によると、川端被告はJAXA理事に出向中の平成27年8月~29年3月、谷口被告が役員を務めていた医療コンサル会社の営業相手に対し、JAXAからの宇宙飛行士の講師派遣やJAXAの人工衛星を利用した業務の提案で便宜を図るなどした見返りに東京都内の飲食店などで約20回にわたり飲食接待を受けたほか、28年12月にはタクシーチケット1冊の供与を受け、計約150万円相当の賄賂を受けたとしている。

 関係者によると、接待費はコンサル会社が契約を結んでいた東京都西東京市内の電気通信工事会社が負担し、同社社長も接待の場に同席することがあったという。コンサル会社の別の元役員が飲食接待について谷口被告に指示していたとみられる。谷口被告は川端被告のほか、受託収賄罪で起訴された前科学技術・学術政策局長の佐野太被告(59)ら複数の文科省幹部らを接待していたことが判明している。

 一連の事件をめぐって特捜部は、東京医科大が文科省の私立大学支援事業に選定されるよう便宜を図る依頼を受け、見返りに息子を合格させてもらったとして、佐野被告を7月24日に起訴するとともに、贈賄罪で同大の臼井正彦前理事長(77)らを在宅起訴。谷口被告は、その手助けをしたとして受託収賄幇助(ほうじょ)罪で起訴された。