【文科省汚職】医学部医学科は女子や多浪に「狭き門」なのか - 産経ニュース

【文科省汚職】医学部医学科は女子や多浪に「狭き門」なのか

 医学界で女性差別や冷遇はあるのか。
 「10年前から医学部で女性が増えすぎて困り、入試で何らかの操作がされているという話を聞いていた。(今回は)やはりという思い。他にもあるはずだ」。女性医師らでつくる「日本女性医療者連合」の対馬ルリ子理事(産婦人科医師)は憤り、「闇が明るみに出たことで、女性が働きやすい医療現場に変わってほしい」と話した。
 医学部医学科の入試が、女性にとって“狭き門”となっている事実はデータで裏付けられる。文部科学省の学校基本調査によると、平成29年度の大学入学者を選抜する試験に出願したのは延べ約441万人。このうち医学科には男性約8万9千人、女性約5万4千人が出願していた。
 各学科の出願者数に対する入学者数の割合を男女別にみると、医学科では男性約6.5%、女性約5.9%と女性の方が低かったのに対し、医学科以外では女性の方が高いか、男女同程度だった。
 今年、女性の合格者割合が特に少なかったのは東京医科大以外にもある。女性の合格者が約2割にとどまった、ある医科大の担当者は「その年の試験結果で、恣意的に女性を減らそうということは全くない。推薦も含めた女性の入学者が45%に上った年もある」と話す。
 だが、受験情報会社の関係者は「指定校推薦の説明会で、高校の進路指導者が医大関係者から『男子生徒を推薦してほしい』と嘆願されたという話を聞いた。男性を望む傾向は他の医大でもあるのでは」とみる。
 医療関係者によると結婚や出産などで離職、休職する女医を敬遠するほか、宿直や緊急対応などで患者を動かしたりすることもあり女性より男性の力が必要な場合があるという。東京女子医科大心臓血管外科の冨澤康子助教は「外科医は特に男性の力が必要といわれるが、今は器具や設備も改良されて女性の力でも十分対応できる」と強調。「外科医で40代以上の男性は女性医師と働いた経験がほとんどない。医大では昇進などでも女性に遅れがある」と指摘する。
 一方で浪人生も合格率は低い。文科省の調査で26年度の出願者は延べ約403万人で、うち現役の受験生は約308万人。主な学部・学科の出願者数に対する入学者の割合を現役と浪人で比較すると、医学部医学科では浪人を重ねるほど割合が低かった。