公安当局は警戒継続

オウム死刑執行
オウム真理教の死刑囚の刑が執行されたとの報を受け、東京拘置所に集まった報道陣と警戒する警察官=26日午前、東京都葛飾区(松本健吾撮影)

 警視庁や公安調査庁は、麻原彰晃元死刑囚らの刑執行以降、不測の事態に備え、上川陽子法相らの警備や情報収集を強化している。依然、麻原元死刑囚の影響下にあるとするオウム真理教の後継団体「アレフ」について「過激な行動に出る可能性は低い」とみながらも、信者らの動きに警戒を続ける方針だ。

 警視庁は麻原元死刑囚ら7人の刑執行後、法相の警護を厚くし、教団による一連の刑事裁判を担った当時の最高裁判事や、執行に関わった法務省幹部らの自宅周辺の警戒も継続。麻原元死刑囚の遺体を火葬した際も、斎場までの経路や周辺の警備を法務省側と入念に打ち合わせ、対応に当たった。

 公安関係者によると「執行で信者の間に動揺が広がっている」との情報もあるという。一部の信者が公権力による死刑執行を「殉教」と捉え、麻原元死刑囚を神格化する懸念がある。