【オウム死刑執行】「住民に寄り添う」 裁判へ影響懸念も 後継団体の施設がある足立区、世田谷区 - 産経ニュース

【オウム死刑執行】「住民に寄り添う」 裁判へ影響懸念も 後継団体の施設がある足立区、世田谷区

オウム真理教の教祖だった麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚=平成2年10月、静岡県富士宮市
 オウム真理教の元教祖、麻原彰晃死刑囚(63)=本名・松本智津夫=ら7人に対する死刑が6日、執行された。教団の後継団体施設がある東京都内の自治体は、長年にわたり対応に苦慮してきた。今も周辺住民の不安が続くだけに、「今後も住民に寄り添う」「裁判の判決に影響があるのでは」と複雑な反応を見せた。
 後継団体「アレフ」が拠点を置く足立区では、住民協議会がアレフの解散と撤退を求めて活動してきた。区の担当者は「死刑判決が出ているのだから、いつかは来る日だった」と話し、関係者への連絡などに追われた。
 同区では平成22年、アレフを念頭に、反社会的と認定した団体に活動報告を義務付ける条例を制定した。
 アレフに報告を求めたが応じなかったため、条例に基づき5万円の過料処分とした。アレフは処分の取り消しを求めて東京地裁に提訴し、昨年末に1審は棄却され、現在控訴審で係争中だ。
 区は「地域住民は施設があること自体が不安であり恐怖。あくまでアレフの解散、撤退を目指しており、刑の執行は活動に影響しない」とし、「今後も住民に寄り添っていく」と述べた。
 世田谷区南烏山にはアレフから分派した「ひかりの輪」が本部を置いている。ひかりの輪は、団体規制法に基づく観察処分が延長されたことを不服として、国を相手に取り消しを求める複数の裁判を起こしており、区の担当者は「今後の判決に影響しないか心配だ」と懸念を示した。
 保坂展人区長は6日、「現在もひかりの輪が活動を続け、地域住民に不安を与えている。今後も区民への情報提供、地域住民への支援、国への要請、他自治体との連携などの取り組みを続けていく」とのコメントを出した。