震源断層は特定できず 複雑な発生メカニズム 地震調査委が評価公表

大阪北部地震

 大阪府北部で震度6弱の揺れを観測した地震の発生を受け政府の地震調査委員会は18日、臨時会合を開き今回の地震に関する評価をまとめ公表した。地震を起こした震源断層は特定できず、周辺の活断層帯と「関連した活動である可能性がある」との表現にとどまった。

 会見した平田直委員長は「(発生メカニズムが)非常に複雑で、どの断層に関連しているかを言うのは難しい」と述べた。

 今回の震源周辺は地震を起こすひずみがたまりやすい「ひずみ集中帯」に含まれ、近くには東西に延びる有馬-高槻断層帯のほか、上町、生駒の各断層帯が南北に延びている。

 このうち上町断層帯は震源から西に少し離れているが、地下の断層面は東側に向かって傾斜しており、震源周辺まで延びている可能性があると判断した。

 調査委は、今回の地震がいずれかの活断層帯に関係することは否定できないとしたが、どれか1つを特定するのは困難だという。今回のようにマグニチュード(M)6程度の規模では、断層が地表に明瞭に露出するとは考えにくい。

 調査委が地震のメカニズムを複数の手法で調べたところ、一致しなかった。余震のタイプも活動域の北側は逆断層型、南側は横ずれ断層型で異なっている。平田委員長は「地下にある震源断層のずれ動いた面が、途中で折れ曲がっている可能性がある」と推測する。

 臨時会合は当初予定より1時間ほど延びて3時間近くに及んだ。平田委員長は「候補となる活断層が多くて時間がかかった。注意深く議論した」と話した。