異様な凶行、長期留置 カネ奪い証拠隠滅、遺体は保管

座間9遺体
白石隆浩容疑者(ツイッターから)

 9人への殺人と死体損壊・遺棄の容疑について、これまで一貫して認めている白石隆浩容疑者。殺害方法や動機を明確に供述し、現場の証拠とも整合性があることから、捜査幹部は刑事責任能力に問題はないとみている。しかし、短期間に9人を殺害し、遺体を自宅で解体・保管するという犯行様態は異様で、鑑定留置期間は通常よりも長い5カ月程度に及ぶ見通しだ。

 白石容疑者は殺害方法を「箱に座らせ、首にロープをかけて箱を引き抜いた」などと具体的に供述。実際に自宅からロープや箱が見つかっており、警視庁高尾署捜査本部が再現実験を行った結果、供述に矛盾はなかった。また「動機は金銭」と話す通り、全被害者から所持金を奪っていた上、被害者の持ち物を捨てるなど証拠隠滅を図った形跡もあり、合理性がうかがえる。一方で、遺体を解体し、自宅に置いておくなど特異な行動も取っていた。

 今後の鑑定留置では、医療施設などに身柄が移され、専門家による知能テストや性格診断などの検査や面談などが行われる。

 通常は2、3カ月程度だが、特殊な事件では長期に及ぶケースも。平成28年7月に相模原市の障害者施設で起きた19人刺殺事件では、終了までに5カ月を要した。

 検察側が請求した鑑定留置で刑事責任能力が認められ、起訴されても、公判前手続きの段階などで、弁護側が別の医師に改めて精神鑑定を依頼することも想定される。起訴から初公判まで半年以上かかる可能性もあり、見通しは不透明だ。