【慰安婦をめぐる損賠訴訟】元朝日新聞記者、植村隆氏の記者会見詳報(3完) - 産経ニュース

【慰安婦をめぐる損賠訴訟】元朝日新聞記者、植村隆氏の記者会見詳報(3完)

3月23日、弁論後に記者会見する元朝日新聞記者の植村隆氏=札幌市の司法クラブ(杉浦美香撮影)
 ■伊藤誠一弁護士
 吉田清治という人が書いた影響を受けた朝日の記事が取り消されたのは2014年ではないですか。それでその間、朝日に在職しながら慰安婦の記事を書くときに、吉田清治証言を取り消さない朝日(新聞)のもとで書いていた。で、書かれた記事が、その影響を全く受けていない、というのは、受けてはいないのでしょうが、読者はそうはみない。
 裁判所も常識的な人たちの集まりですので、それは、そういうこともあっただろうなあ、というふうに受け止めたのではないかと思う。その影響をまともこの記事に反映させという意味ではないですよ。だから、それを影響はなかったと消すのはなかなか大変なことで。勝負は、この記事を書いたときの取材源はなんだったのか、その取材源をジャーナリストとして、誠実に咀嚼し、そして読み手である日本の読者にもわかるように書いたのかどうなのか、ここで勝負するしかない。植村さんには悪いけれどね。朝日新聞の記者だったわけだから。朝日新聞のその当時の報道姿勢について、ご意見あるだろうがなかなか言いにくいところもあると思う。やっぱり、この記事を、どんな事実に基づいてどんな思いで書いたのか、それが問われたわけだ。きょうの主尋問は、植村さんの思いのたけを話してもらいましたが、そういう角度で成功した。反対尋問は、吉田清治の関係する記事を取り消さなかった、朝日の社員という影響はなかったのか、とあって、それを消す、無にするのは難しいと思った。
 --「連行」で結構、質問があったが、植村さんが言っている「連行」の言葉の使い方は、狭義ではなく、広義の連行であり、一連の流れのなかで、連行というように…
 ■植村隆氏
 狭義とか広義をあえて使わないのは、そういう論議にはまりたくないから。ぼくの文書をみてもらえばわかるが、だまされたという最初の行為があるが、監禁されレイプされた、という事実もあるわけだ。そういう一連のことを含めて連行という表現がいいのではないかと考えられた。
 --暴力でもってではなく?
 ■植村氏
 どこが暴力かというと、これは性暴力なんだよ。事件が。監禁され毎日レイプされているわけでしょう。最初はだまされた形かもわからんかもしれませんが、本人の意に反して慰安婦にさせられた、一連の行為。全部で連行といっている。僕は産経新聞が強制連行と2回も書いているが、そういうふうに単純には書いていない。
 ■上田文雄弁護士(元札幌市長)
 当時市長で、札幌というまちで、ジャーナリストに対する攻撃と家族に対する人権侵害をこんな形で起きるのを愕然としながら、戦わなければ駄目だとご一緒させていただいた。市民の関心が高くて、法廷の傍聴活動も毎回いっぱいで、適切な訴訟指揮で論点が絞りこまれ、喜多さんというしすばらしい証人もいた。
 支援、注目し続ける札幌市民の姿を毎回見て、このまちで必ず勝利をして、植村さんを代表するジャーナリズムの健全な発展を阻害する要因を取り除く、そういう戦いで終わることを心から期待したい。
   (了)