埼玉県内、女子大生ら3被害者、約2週間で次々と姿消す 全国的な捜索及ばず

座間9人遺体
座間9遺体被害者の居住地

 神奈川県座間市のアパートで9人の切断遺体が見つかった事件で、埼玉県内の被害者3人は約2週間という短期間に次々と姿を消した。埼玉県警は警察庁と情報共有し、全国的な捜索網を張ったが、及ばなかった。

 県警によると、所沢市の大学2年、更科(さらしな)日菜子さん(19)は9月15日午後5時ごろ、「バイトに行ってくる」と言って家を出た後、消息が途絶えた。所沢署が18日午後5時ごろに母親から届け出を受け、アルバイト先など埼玉県内と東京都内の10数カ所を捜索。15日夜、アルバイト先で店長が最後に姿を確認していたことが分かった。

 また、春日部市の接客業、藤間仁美さん(26)は、母親が9月29日午後10時ごろ、「娘が『ツイッターで知り合った人に会いに行く』と言って外出したまま帰宅していない」と春日部署に相談。23日に知人男性が藤間さんと電話で話したが、24日午後に無料通信アプリ「LINE(ライン)」で連絡をすると、メッセージを読んだことを示す「既読」になったが返事がなかった。約1時間後に男性が電話するも、呼び出し音もならなかった。

 さいたま市北区の県立高2年、久保夏海(なつみ)さん(17)は9月30日午前10時40分ごろ、「お昼ご飯を買いに行く」と告げて外出。そのまま帰宅せず、母親が翌10月1日夜に110番通報した。捜査の結果、白石隆浩容疑者(27)=死体遺棄容疑で逮捕=の自宅がある座間市内にいたことが分かり、神奈川県警に連絡していた。

 埼玉県警は、3人を事件や事故などに巻き込まれた可能性がある「特異行方不明者」として警察庁のシステムに登録、全国の警察に手配し捜索していた。