白石隆浩容疑者「つらさに直面している時にすぐ死ぬべき」「何人殺せば死刑に」ネットで情報収集も 動機、深まる謎

座間9遺体
白石隆浩容疑者がSNSを通じて知人女性に送った自身の画像

 神奈川県座間市のアパートから9人の切断遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された白石隆浩容疑者(27)が事件前、インターネットで「何人殺せば死刑になるか」などと検索していたことが9日、白石容疑者のスマートフォンの解析結果などから分かった。犯行当初は死刑を避ける意図があったのか、死刑を念頭に多数の犯行に及んだのかは判然としておらず、警視庁高尾署捜査本部が詳しい動機を調べている。一方、白石容疑者が10人目の犯行を計画していた疑いも浮上した。

 捜査関係者によると、スマホの解析で確認できたのは、8月中旬以降の検索内容。「何人殺せば死刑になるか」「人が海に沈んで浮かんでくる理由」などの具体的な文言で検索した形跡があり、当初から複数の人物の殺害を計画していた疑いが強まっている。

 「首つり」「飛び降り」「練炭」「溺死」「自殺の名所」など自殺の方法について調べた痕跡もあった。白石容疑者は8月以降、ツイッターで「首吊(つ)り士」などの複数のアカウントを開設し、自殺や首つりに関する豊富な知識を披露。「一緒に死のう」「自殺を手伝う」などと言って自殺志願者と接触を図っており、検索はこうした情報を収集するためだったとみられる。

 検索履歴には(殺人罪よりも刑が軽くなる)「自殺幇助(ほうじょ)」「嘱託殺人」といった言葉もあったが、白石容疑者は調べに「本当に死にたいという人はいなかった」「同意はなかった」などと供述。自殺幇助や嘱託殺人を否定しているといい、捜査本部が真意を慎重に調べている。

   ■「解体方法」何度も

 事件前後で白石容疑者が最も頻繁に閲覧したとみられるのが、遺体の解体方法についてだ。「無数のサイトを閲覧した形跡があった」(捜査関係者)といい、「においの消し方」など、遺体の発見を防ぐ方法を検索した履歴もあった。

 現場のアパートに入居する前の8月中旬には、のこぎりやロープなどの道具を購入。解体について「最初は3日かかったが、次からは1日でできるようになった」などと供述しており、次第に慣れていった様子がうかがえる。

 10月にはツイッターで、「もし、どうにもならなかったら言ってください お力になります」「つらさに直面している時にすぐ死ぬべき」などと積極的に相手を誘い出すような書き込みをしていた。

   ■10人目計画の疑い

 白石容疑者はこの間、9人以外にも、ツイッターで知り合った複数の女性と連絡を取り合っていた。事件発覚直前まで電話やメッセージのやりとりをしていたという千葉県の女性(21)は、白石容疑者から「全財産をくれたら殺してあげる」などと言われたという。女性は10月31日に白石容疑者と会う約束をしていたが、30日に警視庁の捜査員が白石容疑者の自宅を訪れて事件が発覚。「自分も被害者になっていたかもしれない」と話した。

 捜査本部は白石容疑者のアパートからクーラーボックスと大型の収納容器計8箱を押収。7箱には切断された9人の頭部や約240個の骨などが入っていたが、1箱は何も入っていなかった。捜査関係者によると、白石容疑者はこれらの箱について、「1人目を殺害した後に初めて購入し、数箱ずつ買い足した」などと供述しているという。

 捜査本部は犯行が発覚しなかった場合、白石容疑者がさらに犯行を続ける意図があったものとみて、調べを進める方針だ。