死亡事故で28歳会社員に無罪「過失運転」認めず

 

 栃木県那須町で昨年3月に男性をはねて死亡させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死)の罪に問われた同町の会社員、平山裕佳被告(28)に、宇都宮地裁大田原支部が「過失があったとは言えない」として無罪判決を言い渡したことが7日、分かった。判決は6日付。検察側は禁錮1年を求刑していた。

 判決理由で本多健一裁判官は、現場が上り坂を越えた先の下り坂だったと指摘。約94メートル手前で男性を発見できたとした警察の実況見分は、運転席で乗車した状態での見え方や勾配の影響を考慮しておらず「衝突を回避できる距離で発見が可能だったというには、合理的な疑いが残る」と判断した。宇都宮地検は「判決内容を精査し、上級庁と協議して適切に対応する」としている。

 判決などによると、平山被告は昨年3月18日朝、那須町の町道で立ち止まっていた無職男性=当時(78)=をはね死亡させた。発見の遅れにつながる前方注意義務違反かが争われていた。