「汐凪、お帰り」…7歳少女の遺骨、家族の元へ 福島で5年9カ月ぶり発見

東日本大震災
沖合で母・深雪さんの遺体が見つかった海岸で、5年9カ月ぶりに見つかった汐凪さんと写真に納まる(左から)祖母の巴さん、姉の舞雪さん、父・紀夫さん=2016年12月31日、福島県いわき市(写真家・尾崎孝史氏撮影)

 東日本大震災の津波で行方不明になり、昨年12月、がれきの中から5年9カ月ぶりに見つかった福島県大熊町の木村汐凪さん=当時(7)=の部分遺骨が12月31日、県警から家族に手渡された。

 見つかった複数の遺骨のうち、顎の骨が返還された。父、紀夫さん(51)と一緒に受け取った汐凪さんの姉、舞雪さん(15)は「骨に付いている歯の治療の痕で、汐凪と分かる」と話した。

 骨つぼは、いわき市の復興住宅に住む祖母、巴さん(77)方の仏間に置かれた。隣には、やはり津波の犠牲になった祖父、王太朗さん=当時(77)、母、深雪さん=同(37)=の遺影がある。巴さんは「汐凪、お帰り」と声を掛け、手を合わせた。

 紀夫さんは避難先の長野県白馬村から大熊町に通い、仲間と捜索を続けてきた。12月9日以降、断続的に骨が見つかり県警に提出。DNA型鑑定で汐凪さんと確認された。