「キックボクサー」の夢追って上京 犠牲の中元さん

目黒女性死体遺棄
死体遺棄事件の被害者、中元志織さん=昨年11月に撮影(提供写真)

 中元志織さんは広島市安佐南区出身で、6人兄弟姉妹の長女として生まれた。家事をよく手伝い、幼い弟たちの世話をする優しい姉だった。近所の女性(80)は「礼儀正しく、しっかりした女の子だった。こんなことになるなんて」と涙をにじませた。

 広島市の商業高校を卒業した後は短大に入り、21歳の時にキックボクシングジムに入会。ジム会長の小島保則さん(69)は「色白でかわいい子だった。練習熱心で教えがいがあった」と振り返る。「プロを目指す」と平成26年5月にジムを退会し、上京したという。

 東京都渋谷区のジムに通いながら、事件直前まで働いていた同区のコンサルティング会社では経理資料の作成などを担当。熱心な仕事ぶりだったといい、舟橋敦之社長(43)は「(元交際相手との)トラブルのことは聞いていたが、警察に相談していたとは。言ってくれていれば」と無念さをにじませた。