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【米輸入制限】米、カナダとNAFTA合意できず メキシコとの協定署名、議会に通知

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【米輸入制限】
米、カナダとNAFTA合意できず メキシコとの協定署名、議会に通知

 NAFTA再交渉の協議後に記者会見するカナダのフリーランド外相=8月31日、米ワシントン(共同)  NAFTA再交渉の協議後に記者会見するカナダのフリーランド外相=8月31日、米ワシントン(共同)

 【ワシントン=塩原永久】米国とカナダは8月31日に行った北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉に関する協議で合意できなかった。8月末を妥結期限としていたトランプ米大統領は同日、カナダとの合意を待たず、すでにメキシコと合意した2国間協定に署名する意向を議会に通知した。米国とカナダは9月5日に改めて協議する。

 トランプ米大統領の議会通知は、「カナダが望むのであれば」米メキシコの協定に加わることができるとし、3カ国合意による協定の実現に道を残した。しかし4日間にわたり集中的に行われた米国とカナダの協議では、主に乳製品に関するカナダの農業分野の市場開放や、協定加盟国間の紛争処理手続きをめぐって対立が解けなかった。

 米政府はメキシコのペニャニエト大統領が退任する11月末までに新協定に署名するとしている。米国では貿易協定の改定などのためには90日前に議会に通知する必要があり、米政府は8月末をNAFTA再交渉の合意期限としていた。

 米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表は声明で「(メキシコとの)合意内容は世界で最も先進的で高水準の貿易協定だ」と指摘。カナダとの協議については「生産的で進展があった」と述べるにとどめた。

 一方、カナダのフリーランド外相は協議後の記者会見で「(3カ国が恩恵を得る)ウィン・ウィン・ウィンの合意が手が届くところにあることを、われわれは知っている」とし、次回協議に期待をつないだ。

 協議終了を受けて米議会や産業界からは、カナダを加えた3カ国合意を求める声が強まっている。米商工会議所のドナヒュー会頭は、「3カ国合意以外のいかなるものも、産業界の支持を失うだろう」との声明を出した。

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