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人気の仏環境相が辞任 中道左派の「顔」離脱でマクロン大統領に痛手

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人気の仏環境相が辞任 中道左派の「顔」離脱でマクロン大統領に痛手

フランスのニコラ・ユロ環境相=22日、パリ(ロイター) フランスのニコラ・ユロ環境相=22日、パリ(ロイター)

 【パリ=三井美奈】フランスのニコラ・ユロ環境相が28日、マクロン政権の環境政策の取り組み不足を理由に、辞意を表明した。閣内で中道左派の「顔」だったユロ氏の辞任は、中道勢力の結集をめざすマクロン大統領には痛手となった。

 ユロ氏は、脱原発派の元テレビジャーナリスト。知名度は抜群で、昨年5月の組閣で、起用は目玉人事だった。

 28日、ラジオのインタビューで、地球温暖化や農薬対策の停滞に不満を表明。「私は常に閣内で孤立してきた。私が閣内にいることで(環境政策が進むという)幻想を与えたくない」と辞任の理由を述べた。マクロン大統領は事前に辞意を知らされていなかったが、「決断を尊重する」と述べ、引き留めなかった。

 マクロン政権は、保革両派から人材を集めた中道内閣。経済重視で改革を進めた結果、中道左派の失望が高まっていた。

 政権は前社会党政権の公約を引き継ぎ、原発依存率を現在の75%から2025年までに50%に縮小する目標を掲げたが、原発廃炉は進まなかった。ユロ氏は昨年11月、「計画は現実的でなくなった」と述べ、目標先延ばしを迫られた。

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