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印象派の巨匠モネの家に「日本の猫」90年ぶり里帰り 日本人が寄付

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印象派の巨匠モネの家に「日本の猫」90年ぶり里帰り 日本人が寄付

仏ジベルニーの「モネの家」に寄付された猫の置物(クロード・モネ財団提供) 仏ジベルニーの「モネの家」に寄付された猫の置物(クロード・モネ財団提供)

 【パリ=三井美奈】フランス印象派を代表する画家クロード・モネ(1840~1926年)が愛した日本製の猫の置物が今夏、約90年ぶりに仏北西部ジベルニーの「モネの家」に里帰りした。今年で日仏友好160周年を迎えるのにあわせ、日本人が寄贈した。

 置物は明治時代に製作された陶器で、全長32センチ。目をつぶって横たわる猫の姿が、毛並みまで表現されている。モネは浮世絵など日本文化に強い影響を受けたことで知られ、知人が生前に贈ったとみられている。

 置物はモネの死後、孫娘が相続。この女性も亡くなり昨年11月、香港で競売にかけられた。東京都中央区の会社経営者、和田英之氏(59)が52万5000香港ドル(約744万円)で落札。モネの家を管理するクロード・モネ財団に寄贈した。

 和田さんは「猫の置物は日本製なので、日本人の手で戻してあげようと思った」と述べた。モネは猫好きで、家には同じく日本製で別の「眠る猫」の置物もあり、今回の寄贈で2匹の「日本の猫」がそろった。

 モネの家はモネが晩年を過ごした住まいで、現在は博物館になっている。葛飾北斎らの浮世絵コレクション、絵画の題材となった日本風の太鼓橋や睡蓮の池が残り、年間50万人以上が訪れる。

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