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「寛容な移民政策」スペインに試練 イタリア入港拒否で不法入国急増

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「寛容な移民政策」スペインに試練 イタリア入港拒否で不法入国急増

 【パリ=三井美奈】スペインへ地中海経由でアフリカ北部から不法入国する移民が今年になって急増し、イタリアをしのいで欧州最多となった。スペインでは、寛容な移民政策が「移民を誘発した」という批判が出始め、サンチェス首相は試練に直面している。

 今月22日、アフリカ北部にあるスペインの飛び地領セウタに100人以上が国境を強行突破して入国し、そのテレビ映像が国民に衝撃を与えた。移民たちは鉄条網を破り、石灰や酸性物質、汚物入りのペットボトルを投げつけて国境警察を撃退。スペインや欧州連合(EU)の旗を掲げ、Vサインをして喜んだ。

 セウタはモロッコと地続きで、先月も約600人が鉄条網を越えて不法入国した。サンチェス首相は22日、負傷した警察官をねぎらい、「移民出身国と協力し、人道的で効率ある移民対策をとる」と訴えた。

 国際移住機関(IOM)の今年1月から8月15日までの集計によると、地中海経由でスペインに上陸した不法移民は2万6350人で、前年同期のほぼ3倍。イタリアで6月にコンテ政権が発足し、非政府組織(NGO)の移民救助船受け入れを拒否したのと並行して、急増した。イタリアは昨年まで全体の8割以上を占めていたが、今年は2万人以下でスペインを下回った。

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