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【マケイン氏評伝】ベトナム戦争の英雄 日米同盟を強固に支持 ワシントン駐在客員特派員・古森義久

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【マケイン氏評伝】
ベトナム戦争の英雄 日米同盟を強固に支持 ワシントン駐在客員特派員・古森義久

米ワシントンで、北ベトナムから解放され、松葉杖をつきながらニクソン大統領(左)と握手するマケイン氏=1973年5月25日(AP) 米ワシントンで、北ベトナムから解放され、松葉杖をつきながらニクソン大統領(左)と握手するマケイン氏=1973年5月25日(AP)

 「ベトナムからはあれほどひどい扱いを受けたのに、なお魅されてしまう。不思議です」

 マケイン議員はこんなことをもらした。1990年、上院議員事務所で聞いた言葉だった。自分の人生ではやはりベトナム体験が最も激烈な出来事だったという告白とも受け取れた。

 祖父も父も海軍大将という一家に生まれた彼はベトナム戦争に米海軍の精強パイロットとして参戦した。だが1967年、北ベトナムを爆撃中に撃墜され、5年半も捕虜となった。父親の米海軍での地位のために特別の解放をも持ちかけられたが断った。拘束中は米国の歴史と人生の意味について思索にふけることで苦痛に耐えたという。

 解放後は海軍の議会連絡担当官となったことが政治への道を開いた。アリゾナ州から下院議員に当選、すぐに上院に転じた。そのころインタビューを求めると、いつも快諾してくれた。こちらもベトナムに記者として4年近く駐在したことを告げると、マケイン氏はベトナム戦争の大義や戦後のベトナムとの和解を熱をこめて語った。上院議員が外国人記者になぜこれほどの時間と情熱で語るのかと、いぶかるほどだった。答えは彼の内なるベトナムだったと思う。

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