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米、台湾断交のエルサルバドルと「関係見直す」 中国の内政干渉に危機感

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米、台湾断交のエルサルバドルと「関係見直す」 中国の内政干渉に危機感

 【ワシントン=加納宏幸】中米エルサルバドルが台湾との外交関係を断絶し、中国との国交樹立に関する共同声明に署名したことを受け、米ホワイトハウスは23日、中国が中南米で展開する「内政干渉」をエルサルバドル政府が受け入れたとして「重大な懸念」を示し、同国との関係を見直すとする声明を発表した。米国では中国の外交攻勢への危機感が強まっており、米議会は台湾と外交関係のある国に関係を維持させるための法案の提出が予定されている。

 台湾が外交関係を持つ17カ国のうち9カ国が中南米・カリブ海地域に集中しているが、米国にとって同地域は「裏庭」として戦略的に重要だ。声明は「エルサルバドルの決定は同国だけでなく米州地域全体の経済の健全性や安全保障に影響を与える」と指摘した。

 また、中国からの投資は短期的に経済成長やインフラ開発を刺激することはあっても、長期的には中国への経済的依存や中国支配につながるとし、「中国との関係を樹立したり拡大したりする国は失望することになる」と強調した。米政府は中国の進出手法を「略奪的だ」とし、途上国に対して警鐘を鳴らしてきた。

 エルサルバドル政府の決定を受け、上院外交委員会のガードナー東アジア・太平洋小委員長(共和)は23日、台湾との外交関係を断絶しようとする国への対外援助の停止などの権限を国務省に与えて、台湾との関係を維持させるための法案を近く提出すると述べた。ロイター通信に語った。

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