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【ロシアを読む】暗躍するロシア民間軍事会社「ワグナー」 中央アフリカの記者殺害でまた疑惑

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【ロシアを読む】
暗躍するロシア民間軍事会社「ワグナー」 中央アフリカの記者殺害でまた疑惑

1日、モスクワの露ジャーナリスト協会には、殺害された3人のジャーナリストの写真が置かれ、多くの関係者が死を悼んだ(AP) 1日、モスクワの露ジャーナリスト協会には、殺害された3人のジャーナリストの写真が置かれ、多くの関係者が死を悼んだ(AP)

 中央アフリカは1960年にフランスから独立し、その後も同国が政権交代などに関与した。だが、2013年には内戦を理由に国連の武器禁輸措置を科され、フランスも中央アフリカから手を引きつつある。

 ロシアは昨年来、中央アフリカのトゥアデラ政権と関係を緊密化。12月には、国連安全保障理事会で、同国の治安部隊育成などを名目に、武器禁輸の例外措置を認めさせた。ワグナーは「文民指導員」(露外務省)の派遣枠を隠れ蓑に展開し、大統領警護のほか、ダイヤモンドや金の鉱床警備を行っているもようだ。

 ワグナーをめぐっては今年4月、シリアへの傭兵派遣を暴露した露中部エカテリンブルクの記者が、自宅アパートから転落死する不審死事案が起きている。

(モスクワ 遠藤良介)

 民間軍事会社(PMC) 軍の下請け業務や紛争地での施設警備などに当たる民間組織で、東西冷戦終結後に急増した。2000年以降はアフガニスタンやイラクでの対テロ戦で米軍の後方支援業務を担い、存在感を高めた。PMCの活用が進んだ背景には、後方業務を委託した方が効率的で費用が安く、戦闘による犠牲者が出た場合に政権が世論から受ける痛手が少ない-という事情があった。同時に、PMCをめぐる法的な曖昧さはしばしば問題視される。

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