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バノン氏、欧州ポピュリズム結集へ 元トランプ氏側近 EU懐疑派の支援組織を計画

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バノン氏、欧州ポピュリズム結集へ 元トランプ氏側近 EU懐疑派の支援組織を計画

トランプ氏の首席戦略官を務めたバノン氏(ロイター) トランプ氏の首席戦略官を務めたバノン氏(ロイター)

 【ベルリン=宮下日出男】トランプ米大統領の側近だったバノン前首席戦略官が、欧州の右派ポピュリズム(大衆迎合主義)勢力の支援組織発足計画を進めている。来年5月の欧州連合(EU)の欧州議会選挙を視野にEU懐疑派の連携を促し、勢力拡大を後押しする狙い。結集の動きが広がるかは不透明だが、警戒の声も上がっている。

 米ニュースサイト「デーリー・ビースト」などが7月下旬に報じた。それによると、バノン氏はEUが本部を置くブリュッセルに「ムーブメント」という財団の設立を計画。世論調査や政策の研究・立案などを行い、選挙戦術なども含め、欧州各国の勢力と共有を図るとしている。

 これまでバノン氏はフランスの極右「国民連合」(国民戦線から改称)やハンガリーのオルバン首相など欧州のポピュリズム勢力と接触しており、7月にはロンドンで各地の関係者との会合も開いた。

 バノン氏は同サイトに対し、欧州議会選挙ではEU懐疑派による3分の1程度の議席獲得を目指す考えを強調。戦後の欧州統合は今後数年で終わり、「右派ポピュリストのナショナリズムが支配する」と語った。

 欧州議会のEU懐疑派の会派の一つ、「自由と直接民主主義の欧州」の報道担当者は「米政治での経験は欧州に大きな影響を及ぼすだろう」と語り、米大統領選でトランプ陣営の選対最高責任者を務めたバノン氏の手腕に期待を寄せた。

 独自に連携を強めるポピュリズム勢力にはバノン氏主導に距離を置くむきもあり、イタリア政権与党「同盟」関係者は「新たな運動には加わらない」と政治サイト「ポリティコ」(欧州版)に述べた。ただ、それでも「手を貸すというならすばらしい」とも語る。

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