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【環球異見・パキスタン政権交代】中国は最も信頼できるパートナー 環球時報(中国)

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【環球異見・パキスタン政権交代】
中国は最も信頼できるパートナー 環球時報(中国)

パキスタン下院選挙で投票するパキスタン正義運動(PTI)のイムラン・カーン党首=7月25日、イスラマバード(AP) パキスタン下院選挙で投票するパキスタン正義運動(PTI)のイムラン・カーン党首=7月25日、イスラマバード(AP)

 歴史的にパキスタンと親密な外交関係を結んできた中国。パキスタンの総選挙を受け、中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は7月27日の社説で、「中国とパキスタンの全天候型戦略的パートナーシップ関係は名実を伴ったものだ」との見方を示した上で、PTIへの政権交代後も密接な中パ関係に変化はないとの考えを強調した。

 だが中パ関係をめぐっては、中国が推進する現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」関連事業を通じたパキスタンの対外債務膨張が不安要素と指摘されている。5月にマレーシアの首相に返り咲いたマハティール氏が一帯一路に関連する大型開発事業を見直すといった動きもあり、環球時報の社説も「他国で政権交代後に中国の投資に対する態度に短期間の不安定化が生じたため、このような一幕がパキスタンでも演じられるかどうかが、一部の欧米メディアではセンセーショナルに報道された」と言及した。

 中国は「中国・パキスタン経済回廊構想(CPEC)」を一帯一路の中核と位置づけており、社説も「CPECは中パ協力にさらなる花を添える巨大プロジェクトで、両国にとって戦略的な意義を持ち、パキスタン経済の発展に強力な原動力をもたらす」と重要性を訴える。その上で「欧米側はパキスタンの『債務負担』問題について語っているが、これは政治的なパフォーマンスで、中パ関係にくさびを打ち込もうという企てだ」と一蹴した。

 総選挙後、PTIは党公式ツイッターに「われわれの目標は中国との関係改善・強化だ」と中国語で書き込むなど、中パの“蜜月関係”は政権交代後も続く見込みだ。社説も「パキスタンの安定と繁栄において中国は最も信頼できるパートナーであり、中国がパキスタンに提供する総合的な支持は取り換えのきかないものだ」とパキスタンにおける中国の存在感を強調した。(三塚聖平)

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