産経ニュース

中国が景気安定に転換 米中貿易摩擦の成長鈍化懸念で公共投資拡大、金融緩和へ

ニュース 国際

記事詳細

更新


中国が景気安定に転換 米中貿易摩擦の成長鈍化懸念で公共投資拡大、金融緩和へ

習近平氏 習近平氏

 【北京=西見由章】中国共産党と政府が、積極的な財政政策で景気を下支えする方針を鮮明にした。減税や公共投資を拡大し、金融政策も緩和の方向に転換。米中貿易摩擦による成長鈍化を受け、過剰債務解消のための構造改革よりも景気安定にかじを切った格好だ。ただ地方政府の債務削減が先送りされれば金融リスクが強まる恐れもある。

 習近平総書記(国家主席)が7月31日に主宰した党中央政治局会議は、現在の経済運営について、米国の通商圧力を念頭に「新たな難問に直面し、外部環境に顕著な変化が起きている」と分析。今年下期は「積極的な財政政策」を堅持するとした上で、内需拡大と構造調整でより大きな役割を発揮しなければならないと指摘した。金融政策も「合理的で十分な流動性を保つ」と言及した。

 習指導部が最も懸念するのは経済減速が社会の不安定化につながる事態だ。同会議では「雇用の安定をより優先させなければならない」と強調した。

 同23日の国務院(政府)常務会議で李克強首相も「財政政策をより積極的にする」とし、地方政府の債券発行を加速しインフラ整備を前倒しする方針を示した。

「ニュース」のランキング