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【環球異見・米露首脳会談】米の覇権主義が関係改善を阻害 環球時報(中国)

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【環球異見・米露首脳会談】
米の覇権主義が関係改善を阻害 環球時報(中国)

16日、フィンランド・ヘルシンキで会談し、握手するトランプ米大統領とプーチン露大統領(ロイター) 16日、フィンランド・ヘルシンキで会談し、握手するトランプ米大統領とプーチン露大統領(ロイター)

 中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は18日付の社説で、米露首脳会談を受けてトランプ米大統領が米国の主流世論から「国への裏切り」などと批判されていることに触れ、米露関係を改善することの難しさに言及した。その背景には米国の覇権主義や同氏の無軌道な外交政策、権力内部の不一致があると指摘し、中国もそれらの“被害者”だとほのめかしている。

 「トランプ氏は越えられない壁に直面している」。社説は、トランプ氏のプーチン露大統領への好意的な態度は「ロシアゲート」の捜査が継続している現在も変化はないとしつつ、2人の個人的な関係は「米露関係の重要な資産となるにはいたらず、その力は限られている」と論じた。

 米露関係が大きく改善できない根本的な原因は「米国が覇権主義の神話に耽(たん)溺(でき)していることだ」と主張。むしろトランプ氏の「米国第一」主義が米国人の特権意識を強め、関係改善の障害になっていると指摘する。さらに米国の通商圧力を受ける自国を念頭に「ワシントンが認定する『敵対国家』はいずれも互いの敵意を解消し、友好関係を築きたいと願っている」と訴え、「対抗策の展開は米国の覇権政策によって強いられた選択にすぎない」と釈明した。

 さらに社説は、米露関係が引き裂かれた状態は「米国の国家権力内部の姿を映し出している」と論じる。「非欧米国家」と米国との関係改善を、米国内の強大な「牽(けん)制(せい)勢力」が阻害しているというわけだ。

 一方で、米露関係の改善が世論の支持を得られない原因に「世論の関心を引くことに熱を上げる」トランプ氏の特性も挙げた。米露関係の改善は両大国にとって有益であるにもかかわらず、トランプ政権が「いつも常識外れなことをやっているために、たまに常識的なことをしても世論はついていけない」と切り捨て、その外交政策は「常に大衆迎合主義とリンクし、プロフェッショナルな考察はなく運まかせだ」と批判した。(北京 西見由章)

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