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【シリア情勢】アサド政権、反体制派地域を続々奪還 トランプ政権の消極姿勢が「存続」後押し

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【シリア情勢】
アサド政権、反体制派地域を続々奪還 トランプ政権の消極姿勢が「存続」後押し

17日、シリア南部ダルアー県の町で、政府軍の勝利を喜ぶアサド政権支持者ら(国営シリア・アラブ通信=AP) 17日、シリア南部ダルアー県の町で、政府軍の勝利を喜ぶアサド政権支持者ら(国営シリア・アラブ通信=AP)

 【カイロ=佐藤貴生】内戦が続くシリアで、アサド政権がロシアの支援を受けて反体制派の支配地域を着々と奪還している。政権側は20日までに南部のほぼ全域を取り戻し、権力が及ばない主な地域はイドリブやラッカ周辺など北部一帯だけになった。シリア内戦介入に消極的な姿勢をにじませるトランプ米大統領の態度が、アサド政権の存続を後押ししている面もある。

 シリア南西部クネイトラでは20日、アサド政権側やロシアの攻撃を受け、撤退交渉で合意した反体制派武装勢力が、バスを連ねて退去する映像が流れた。武装勢力メンバーらは北西部イドリブに向かったもよう。

 ロイター通信によると、一時は武装強化を手助けしていた米国が、反体制派に「介入するとは期待しないでほしい」と伝えたことが撤退を促す一因となった。

 クネイトラは1967年の第3次中東戦争でイスラエルが占領したゴラン高原に隣接しており、トランプ米大統領とプーチン露大統領は16日の首脳会談で、イスラエルの安全保障に共同で取り組むことで合意した。また、ポンペオ米国務長官は20日、米露首脳会談では「シリア難民の帰還」も話題になったとし、現状を追認して内戦の幕引きを図るかのような米政府の姿勢を示唆した。

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