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タイ洞窟少年救出の奇跡を実現した「国際協調」 潜水士ら専門家が集結

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タイ洞窟少年救出の奇跡を実現した「国際協調」 潜水士ら専門家が集結

19日、タイ北部チェンライで描かれている少年らの救出を記念した絵画(吉村英輝撮影) 19日、タイ北部チェンライで描かれている少年らの救出を記念した絵画(吉村英輝撮影)

 【チェンライ=吉村英輝】タイ北部チェンライ県の洞窟に閉じ込められていた、地元サッカーチームの少年12人と男性コーチが18日夜、帰宅を果たした。救出活動中の潜水士が死亡するなど過酷な状況の中、世界から専門家が集結し、奇跡の生還を実現した。

 「タイ式の協力モデルだ」-。救出活動を指揮した県の責任者、ナロンサク氏は、全員の救出が完了した翌日の11日、関係組織が一致団結し、海外からの専門家も取り込んだ結果が、「作戦成功」につながったと総括した。

 ナロンサク氏は少年らの行方不明直後に、この洞窟に詳しい専門家を呼んだ。状況の深刻さを悟ると、タイ海軍特殊部隊への応援要請を即決した。

 だが、隊員は「洞窟潜水の経験はほぼなく、お手上げ状態だった」と振り返る。そして、英国の洞窟潜水救助専門家らへ協力を要請することが決まった。世界中の特殊潜水士たちは、ネット上でつながっていた。支援の輪は、欧州やオーストラリアのボランティアに、瞬く間に広まった。米国も在日米軍から応援を出した。

 実際、少年らを最初に発見したのも、英国人潜水士だった。ただ、特殊部隊の隊員は、「助言は受けたが、計画を決めて主導したのはあくまでタイ側」と強調。同部隊が24時間体制で空気ボンベの運搬作業などを行うなか、「他国からの応援組にはしっかり休息をとらせ、専門知識を発揮してもらった」と話す。

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