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【北京春秋】
中国のフェイクニュースが目に余る

 中国のスマホ用アプリには、目に余る「フェイクニュース」が散見される。

 中国に定住する日本人が増えているという記事が最近相次いだ。日本は国土が狭く物資や資源が不足しているため、数十万人の日本人が上海で暮らし、「今や追い出そうとしても追い出せない」と書く。日本人が「自分たちの文化を宣伝」し、現地住民を困らせているという記事もあった。

 いずれも匿名ブロガーによる記事のようだが、こうした噴飯ものの情報が「ニュース」として配信されるのだからたまらない。コメント欄には「米国にもチャイナタウンがあるじゃないか」と冷静につっこむ声はあるが、「やつらはスパイだ」「また中国を侵略する気か」といった感情的なコメントのほうが多い。

 日本外務省によると中国に滞在する在留邦人は12万4162人(昨年10月時点)で2012年をピークに減少の一途。上海の滞在者は4万人余りだ。一方、法務省の統計によると、日本で暮らす在留中国人は昨年末時点で73万890人と過去最多を更新している。

 言論NPOなどの世論調査によれば、スマホのニュースアプリや情報サイトを通じて日本の情報を得る中国人は20代未満で6割近くに上っている。一部サイトが言論統制のお目こぼしを理由に狭隘(きょうあい)な排外主義に走っているとしたら、憂慮すべき事態だ。(西見由章)

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