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米不法移民、進まぬ親子再会 犯罪者まぎれ身元確認に時間

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米不法移民、進まぬ親子再会 犯罪者まぎれ身元確認に時間

6月30日、米アイオワ州で開かれた集会で、トランプ政権の不法移民政策に抗議する女児(AP) 6月30日、米アイオワ州で開かれた集会で、トランプ政権の不法移民政策に抗議する女児(AP)

 【ロサンゼルス=住井亨介】トランプ米政権が米国に不法入国した親子を引き離して拘束している問題で、裁判所の命令を受けて行われている親子の再会が遅々として進んでいない。これまでに5歳未満の子供少なくとも38人がテキサスやアリゾナ州などの施設で親との再会を果たしたが、分離された子供たちは3000人以下とされており、遠く及ばない数字。親を名乗る大人に犯罪者が紛れている可能性があり、当局が慎重に確認作業を進めていることが背景にあるようだ。

 再会は、カリフォルニア州のサンディエゴ連邦地裁の命令を受けたもの。同地裁は6月26日、不法移民の親子を30日以内に再会させるよう政権側に命令し、5歳未満の子供約100人については7月10日までに再会させるよう命じていた。

 当局はDNA型鑑定を用いて親子の照合を急いでいるが、親たちは全米各地の施設に分散して収容されているうえ、すでに国外退去となっているケースもあって作業に手間取っている。

 親を名乗る大人には、母国で殺人や誘拐、児童虐待などの犯罪に手を染めた者が含まれているといい、身元調査に時間をかけざるをえない事情もあるようだ。

 アザー厚生長官は米CNNテレビの番組で「嘘をついて子供を引き取ろうとする大人もいる。とても危険な状況で、子供を守らなければならない」と述べ、慎重に再会を進める考えを示した。

 親子引き離し政策をめぐっては、国内外から「非人道的」との非難が起こり、トランプ氏は6月20日に政策を撤回し、親子を同一の施設に収容するよう求める大統領令に署名していた。

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