産経ニュース

【シリア情勢】シリア南西部であふれる避難民27万人 アサド政権側が攻撃強化

ニュース 国際

記事詳細

更新

【シリア情勢】
シリア南西部であふれる避難民27万人 アサド政権側が攻撃強化

 【ジッダ(サウジアラビア西部)=佐藤貴生】内戦が続くシリアで6月下旬、アサド政権側が新たに南西部で反体制派に対する攻撃を強化し、少なくとも27万人が避難する事態となっている。戦闘現場に近いヨルダンやイスラエルに向かって逃げている人もいるが、両国とも避難民の受け入れを拒否している。8年目に入ったシリア内戦は一向に収束の兆しがみえない。

 攻撃が激化しているのはダルアーやクネイトラなどシリア南西部。ダルアーに住んでいるという無職のハティーブさん(44)はソーシャルメディアを通じた取材に、「連日、多数のミサイルが着弾して爆発が起き、目の前で人々が亡くなっている。家族の多くも死亡した。日々の暮らしどころではない」と応じた。

 英BBC放送(電子版)などによると、アサド政権側は2週間ほど前から、ロシア軍の支援を受けてロケット弾などによる攻撃に着手し、反体制派と地上戦を展開している。すでに130人以上の民間人が死亡したもようだ。

 この地域に近いヨルダンとの国境には、7万人ほどの避難民が押し寄せて入国を求めているが、同国は国境を閉鎖。すでに60万人以上の避難民を受け入れており、経済環境の悪化により首都アンマンなどでは最近も大規模な抗議デモが起き、首相が更迭される事態に発展した。これ以上の受け入れは自国内の政治、経済問題が深刻化しかねないのが実情だ。ヨルダン外務省当局者は2日、国連当局者との会談後、「シリア国民の出国は誰にとっても好ましい事態ではない」と述べ、露側に戦闘の包括的中止を求める意向を示した。

続きを読む

「ニュース」のランキング