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中国が研究する「サメの群れ」って? 無人艦艇を大量運用、東・南シナ海に投入も

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中国が研究する「サメの群れ」って? 無人艦艇を大量運用、東・南シナ海に投入も

 【北京=西見由章】中国軍当局が、攻撃や偵察任務を担う無人艦艇の研究開発を進めている。5月には軍と提携する中国企業が、無人艇56隻を使った「世界最大規模」の試験を実施した。将来的には、中国が領有権を主張する東・南シナ海などに投入される可能性もある。

 大量の軍事用ドローン(無人機・無人艇)を統合的に運用する技術は「スウォーム(群れ)」と呼ばれ、中国や米国などが開発に力を入れている。高価な艦船や航空機などの兵器に対し、比較的安価なドローンが数的有利を生かして攻撃できるほか、攻撃を受けても人的被害がないのが利点とされる。

 開発研究を行っている広東省の珠海雲洲智能科技有限公司は5月下旬、南シナ海に面する珠海市沖で軍事用無人艇の試験を実施。上空から撮影された映像では、56隻の無人艇が魚群のように海上を前進。急に方向転換したり大型船を回避したりするなどの機敏さをみせたほか、「軍民」の文字や空母の形を描くなど緻密に統率された動きを誇示した。

 中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(英語版)によると、同社は軍とともに、人工知能(AI)技術を利用して海上戦闘や偵察任務を行う無人艇システム「サメの群れ」を開発している。北京の軍事専門家は「無人艇に武器を装備すれば、無人機のような一斉攻撃が可能になる」と同紙に指摘し、南シナ海などでの「主権の保護や領土保全」に大きな役割を果たすようになると語った。

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