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【ロンドンの甃】「ハロッズ」からひっそり消えたダイアナ像

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【ロンドンの甃】
「ハロッズ」からひっそり消えたダイアナ像

 1834年創業の老舗高級デパート「ハロッズ」で、緑色の手提げバッグやテディベアのぬいぐるみとともに名物だった地下2階のダイアナ元妃とドディ・アルファイド氏の記念像がひっそり撤去された。4月のことだ。

 元妃とドディ氏がパリで不慮の事故で死去した1997年当時、「ハロッズ」のオーナーだったドディ氏の父親、モハメド・アルファイド氏が2人の記念碑を店内に設置すると、弔意を示す人々が続出。2005年に銅像を造り、設置した。笑顔の2人が手を取り鳥を放つポーズの銅像は「無実の犠牲者たち」と名付けられ、元妃をしのぶ観光スポットとして人気を集めた。

 5年後の10年、モハメド氏は「ハロッズ」をカタールの政府系投資機関に売却しモロッコに隠居したが、記念像は残った。ところが元妃の息子ウィリアム、ヘンリー両王子が元妃死後20年の昨年、ケンジントン宮殿に公式記念像設置を発表。現社長マイケル・ワード氏は「追悼のため世界の人々を迎えた時代が終わった」と像撤去を決めた。

 キャサリン、メーガン両妃はともに元妃の生き方に敬意を表し元妃の形見の指輪をつける。元妃が取り組んだ人道支援活動や慈愛の精神は2人の王子とその妃に受け継がれ、開かれた王室に変わることを英国民は望んでいる。(岡部伸)

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