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【米朝首脳会談】終戦宣言は在韓米軍の撤退を求める根拠に

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【米朝首脳会談】
終戦宣言は在韓米軍の撤退を求める根拠に

26日、板門店で抱き合う韓国の文在寅大統領(右)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(韓国大統領府提供・共同) 26日、板門店で抱き合う韓国の文在寅大統領(右)と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(韓国大統領府提供・共同)

 【ソウル=名村隆寛】米朝首脳会談の12日開催を表明したトランプ米大統領は、首脳会談で朝鮮戦争の終結に関し「前進できるかもしれない」と述べ、終戦宣言の可能性を示した。北朝鮮にとっては、終戦宣言を休戦協定から平和協定への転換につなげ、究極には在韓米軍の撤退を求める根拠となり得る。

 米国との平和協定の締結は、金日成(キム・イルソン)主席の存命当時から北朝鮮の念願だった。朝鮮半島の休戦状態に終止符を打ち終戦させ、平和協定を結べば「在韓米軍は不要だ」という長年、一貫して続けてきた主張だ。

 この論理は、韓国の北朝鮮専門家や歴代政権でも認識されてきた。しかし、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4月27日の南北首脳会談で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と「年内に終戦宣言をし、休戦協定を平和協定に転換するための会談を推進する」(板門店宣言)と合意した。

 また、文氏は5月26日の南北首脳会談を受け、米朝会談の成功を前提に「南北米首脳会談を通し終戦宣言を進めたい」との意向を示した。トランプ発言に韓国では「終戦宣言カードを初めて見せた」(聯合ニュース)と夢が膨らんでいる。

 朝鮮半島の非核化という最重要課題をかたわらに、北朝鮮が平和協定締結を求めてくることは必至だ。さらに、在韓米軍の縮小や撤退を求めてくる可能性も高い。しかし、在韓米軍に国防を頼る韓国では、そんな事態への懸念は薄い。

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