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【国際情勢分析】潜水艦建造で気をもむ台湾 米の技術移転への期待と懸念

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【国際情勢分析】
潜水艦建造で気をもむ台湾 米の技術移転への期待と懸念

台湾南部・高雄の左営海軍基地に停泊する剣竜級潜水艦「海虎」=2017年3月(田中靖人撮影) 台湾南部・高雄の左営海軍基地に停泊する剣竜級潜水艦「海虎」=2017年3月(田中靖人撮影)

 台湾が進める潜水艦の自主建造計画について、米国務省は4月、米企業に台湾側との「商談」を認めるライセンスを発行した。台湾側は以前から外国の技術協力が必要だとしており、米トランプ政権の決定に歓迎の声が上がった。ただ、実際に技術供与を行う際には改めて別のライセンスの発行が必要になる見通しで、計画に関わった海軍高官は先行きを楽観視していない。

過去にも経験

 台湾の主要紙は米国務省の決定を「重大な進展」「大突破」などと大きく報じた。米国の武器輸出は、国防総省が米企業から装備を買い上げて相手側に引き渡す「対外有償軍事援助(FMS)」と、国務省が管轄する「直接商業売却(DCS)」に大別される。今回の決定により、台湾の潜水艦建造支援は、米企業と台湾側が直接取引するDCS方式になるとみられる。

 台湾には過去にも、米企業の協力で兵器を「自主開発」した経験がある。「経国(FCK1)」や「国産防衛戦闘機(IDF)」と呼ばれる戦闘機だ。F5の後継機の売却を米政権から断られたことを受けて1982年から開発を始め、国防部(国防省に相当)傘下の航空工業発展センター(現・漢翔航空工業)にゼネラル・ダイナミクスや現ハネウェルなど複数の米企業が協力。89年に初飛行に成功し、99年までに約130機が生産され、現在も現役で主に防空任務に就いている。

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